斜陽

作者紹介

太宰 治・・・1909年青森県生まれ。本名津島修治。中学時代から文学に目覚めるが、高校時代に芥川龍之介の自殺にショックを受け、学業を放棄し始める。そして高校三年の冬、自殺未遂。東大仏文科入学後も非合法活動のシンパとして左翼活動を行ったが、23才で離脱。その後は意欲的に作家活動を行う。代表作に『人間失格』『富嶽百景』など。

 
総評

  落ちぶれた貴族の話です。いや〜これぞ太宰先生!といった作品でしょう。主人公はとにかく不幸でとても退廃的です。しかしそんな環境の中で主人公は幸せを見つけて行き、最終的には前は何とも思わなかったことにまで幸せに感じてる。そこには、戦後の世相に滅んでいく新しい道徳観が描かれてます。私も何か不幸なことがあってから不幸なことが起こる前までは良かったなと後悔することがあって、とても共感を覚えました。日常に潜む小さな幸せに気づかせてくれるとても印象に残る作品です。

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